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    「決められない」人の意思決定トレーニング 加藤 昭吉

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    今日ご紹介する『「決められない」人の意思決定トレーニング』は、2005年に日経BP社から発行された本です。最近、職業の選択をする必要があり、意思決定について書かれた本を探していたところ、本書を見つけ読みました。主な書評ブログでは紹介されていない本ですが、何度も読み返したい1冊になりました。

    著者は株式会社オルタナ・プランニング代表取締役の加藤昭吉さんです。加藤昭吉さんは、1964年に新しい工程管理手法であるPERTについてまとめた論文で日本土木学会賞と日本経営文献賞を受賞されています。著書は、超ロングセラーの『計画の科学<』、『考え方の時代―仮説からの発想』、『決定の科学―「予測と計画の時代」の思考と手法』などがあり、『「計画力」を強くする』は、小飼さんやsmoothさんに書評されていますね。

    まずは、本書の目次をご紹介します。



    第1章 無意識のうちに日本人特有の意思決定パターンにはまっていないか
    第2章 意思決定に欠かせない状況の事実認識は的確か
    第3章 意思決定は代替案の探索と選択に頭を使え
    第4章 意思決定には不確かさと上手に付き合う知恵がいる
    第5章 意思決定には確率的勘を大切に
    第6章 意思決定の“最後の一歩”はアニマルスピリットで


    意思決定にまつわる、たくさんの史実・金言だけでなく現実社会での経験談が紹介されていて、日本人特有の「決められない」気質を鋭く指摘しています。1章を読んでいると、本のタイトルを『日本人のための意思決定トレーニング』にしてもいいくらいです。また、意思決定の弱さを克服するために必要となる思考トレーニングについても詳しく述べらています。意思決定の過程では、正しい事実認識に始まり、代替案の準備とリスク確率の把握、そして最終的な“勘”を使った決定が重要なステップです。

    私が着目した文章をピックアップして引用します。

    p. 18
    未来はどこまでいっても不確かなので、リスクは最初から敬遠しないで一生付き合わないといけない相手なのである。

    p. 18
    明日以降のことが確実にわかってしまったら、人間は働かなくなってしまうだろう。事実、人間は論理的に確実に予測できてしまうことや、先が見えてしまう事柄にはあまり興味を示さない。

    p. 34
    駄目なものはどんなに努力しても駄目だし、途中で駄目だとわかれば潔く見切るべきなのに、日本人は事の理非に立脚したメリハリのある意思決定が依然として性格的に苦手なのである。

    p. 41
    人間は動くことや、動くことによって変わることを善しとする根源的な性格を有しており、「変わること」に大変興味を持っている生き物なのである。だから、変化から隔絶されると単調さに耐えられなくなって、憂鬱になったり不安になったりする。

    p.149-50
    シェイクスピア
    「人の運命には満潮と干潮とがあり、この二つの潮の流れと勢いを機敏に捉え得る者のみ、よく幸福の彼岸に達し得る」

    p. 170-1
    坂本竜馬も桂小五郎も、そして高杉晋作も、幕臣だった勝海舟も山岡鉄舟も暇さえあれば賭けごとをやっていたと言われている。不確かなことを成し遂げる意思決定には多分に賭け的要素が伴うので、確率的勘を磨くうえで賭けごとから教えられたことが多かったからではないかと思われる。

    p. 194
    そもそも、「意思決定の前に完全な見通しを求める者は、意思決定そのものができなくなってしまう」というのが意思決定におけるパラドックスで、それは人間の情報収集力や認知力に限界があるからである。確かに、論理は途中までの道案内には役立つが、意思決定の最後の段階では主役の座から降りてしまう。


    読んでいて深く納得したのが、18ページから引用した文章です。人は安定した道を選びたがるくせに、先が見えたらとたんにやる気をなくすのが人間の性。だから、41ページにあるように本能的に私たちは変化を求める生き物なのだと理解しました。170ページで示されているように、偉人たちが賭け事に興じていたのも、動物的“勘”を磨くためのものという考察がとても興味深い。ちなみに、149ページの人生のバイオリズムについては、『潜在能力が目覚めるバイオリズムーあなたを100%成功させるルールー』を合わせて読むと知識がより実用的になります。

    豊富な先人の智恵を反芻しながら理解していくと、読むのに少し時間がかかりますが、非常に内容が濃いので手元において何度も読み返すほうが効果的な1冊です。仕事、結婚、投資など人生のあらゆる状況に必要な意思決定力が身につく本です。

    「決められない」人の意思決定トレーニング「決められない」人の意思決定トレーニング
    加藤 昭吉

    日経BP社 2005-08-05

    my評価 ★★★★★


    意思決定の類書として『意思決定力』『選択の科学』『もう決断力しかない―意思決定の質を高める37の思考法』を、直感系では『直感を磨けば何でもスイスイうまくいく!』と『カンの正体 「直勘力」で逆境に強くなる (知的発見!BOOKS)』を読みたい本リストに入れました。

    ほぼ日刊 山といえば川
    「決められない」人の意思決定トレーニング

    【関連記事】
    決断力
    決断における「論理思考の限界」についてまとめています。

    直感力




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